比良 涼峠から神璽谷への釈迦ケ岳'12.7.17

北小松駅-楊梅滝-涼峠-寒風峠-ヤケ山-ヤケオ山-釈迦岳-カラ岳-八雲ケ原-北比良峠-神爾谷-イン谷口-比良駅

 今日は猛暑の中の涼を求め、比良山系の中でも随一の大滝である楊梅の滝と水量豊かな神爾谷の滝めぐりです。

 北小松(8:20)から山あいには不似合いなほどの幅広い、急でカーブの多い舗装路を25分で楊梅の滝のまずは雌滝です。一汗かいた身には最高の「ウォーターミストクーラー」です。そして滝つぼにはまらないように岩を乗り越えます。今度は急な15mほどの鉄梯子を登って雄滝でした。

 さて、この滝の謂れですが、室町幕府十三代将軍足利義輝が当地を訪れた時に、山中を堂々と流れ落ちる滝の水柱を楊梅(ヤマモモ)の大木にたとえ、楊梅の滝と名付けられたともいわれているようです。
 なお、この滝は二つの滝の間に薬研の滝という落差21mの部分もあり、三段合せて76mとなるようです。

楊梅の滝、雌滝、落差15m 雄滝、落差40m

 滝見物を終え、右岸の尾根を水平に巻いて本道に合流し、花崗岩や礫のごろごろ道を30分で涼峠です。ここで一息いれた後は予定どおり猛暑日ですから、少しでも涼を求めるために湿地帯のオトシへ右の道をとります。

 このオトシと呼ばれる湿原はすばらしい自然の庭園が続きます。時に元気な流れをすくって顔の汗を流したり、口をそそいだりしながらの遊歩です。そして緩やかに登ると広い四辻は寒風峠と立派な道標があります。

 今日はリトル比良の北ではなく、南のヤケ山へ向かいましょう。ゆったりとした自然林の道は暑さを忘れさせるほどのよき散歩道、イワガラミの残花が見られ、株別れの立派なブナを眺めながら、心もかろやかにのんびり歩きとしましょう。

 
イヌブナでなく本ブナです。

 寒風峠より20分でヤケ山、右に武奈が見えるはずだが雲がつき、目の前のヤケオ山と釈迦岳の頭を眺めるだけです。ここは三叉路で狭いピークのためにすぐに前進です。

 しかし、この後のヤケオ山への道が急坂でした。単独行の辛い部分がこれです。それにしても私は、下り道はどうってことないのですが、いつまでたっても長い急登をやる時間帯は好きにはなれませんね。
 ましてやこの時期です、足元に咲く花など皆無でしょう。そう思っているとコバノタツナミがわずかな残花を見せてくれたのでした。でも、こんな花姿ではデジなど手がいきません。
 あ、、空が見えてきたなと思って気分が変わってきたのですが、松の木などが立つどうやらここがタンヤマノ頭のようでした。

 一人歩きはほとんど休みにしようとの気がおきません。この頭も通過でしょう。そして黙々と傷んだ登山道をやり過ごして、たまに眼下の琵琶湖に浮かぶ近江八幡の沖島の景色を眺めながらの歩き、この大観が気分を癒してくれる私の休みといえるのでしょうか。

 それでもヤケ山から45分ほどもかかってしまいましたが、なんとかヤケオ山ピークです。もう暑いってものではありません。
 よしここの木陰の下でお昼にしよう。そうと決まれば360度の展望を楽しみます。今回のコースでの展望の一番地です。

釈迦岳に右奥には釣瓶岳も 中奥に打見山から蓬莱山 北には蛇谷ケ峰、奥に高島トレイル リトル比良も指呼ノ間

 ヤケオの山頂から東南尾根の中井新道を近江舞子に下るコースも思い出し、酷暑の中とはいえ、いろいろな歩きを頭に描きながら昼食がうまく40分近くも居座ってしまいました。
 そしてこの先が琵琶湖の展望台となるフジハゲで、ゆっくりその眺めを楽しみます。

 
フジハゲより沖島の眺め

 そして打見山から蓬莱山を眺めながらの歩き、30分もしないで立派なブナが現れると本日の高み、北比良の盟主である釈迦岳(1060.3m)でした。 

釈迦岳手前のブナの大木 釈迦岳山頂

 平日なのに若い単独行二人が言葉を交わしながら樹林の下で休んでいます。邪魔してはいけないとこちらは挨拶をすませて、ほとんど埋まった三角点にもタッチで挨拶、すぐにカラ岳から八雲ケ原へ向かいます。

 比良ロッジ跡はきれいな更地に整地されました。なだらかなスキー場跡は草が生えてきましたがマツムシソウは咲いてくれるのでしょうか。前は沢山咲いていたマツムシソウですが、いつかこの地のマツムシソウにも出会いたいものです。
 以前の高速ペアーリフト跡がくっきりとコヤマノ岳山頂方向に上がっているのがそのまま見えています。

 比良のリフトにロープウエイ廃止によって、八雲ケ原はこれから自然が回復するのでしょうか。高層湿原の池と木道の続くこの風景は極めて貴重な自然ですが、近年荒れ放題です。今日も咲いていたお花はツボスミレとハナニガナくらいしか見られませんでした。

スキー場跡、前方は上級コースか 八雲ケ原湿原

 わずかに登り返して北比良峠、こちらも比良ロープウエイの山上駅跡地ですが、廃止後ようやく人工物が消えてなんとか自然が帰ってきそうな感じです。でもまだまだ大自然へは程遠い先のことではないでしょうか。

 私はこの後は神爾谷を下りましょう。峠の隅に二つの地蔵さんが十分気をつけて降りろヨ!と言ってくれているようにみえました。もちろん頭をたれて蟻地獄へ向かいます。
 いきなりのクサリを頼りで、ザレた砂地の下りは慎重なる足運びが必要です。花崗岩の風化した奇岩の横をすり抜けるようにして芝の踏み跡を伝います。
 岩石と砂地の間には真っ赤な実をつけたアカモノが点在し、照かりあるイワカガミの葉が群生です。このようなやせた岩尾根交じりを下ると立派なブナが根元を曲げて立ち上がっています。

蟻地獄に立つ奇岩を上から見下ろす 根曲がりのブナ

 しばらくですぐに本流の神爾谷に降り立ちます。ここには小さな表示もあるのですが、私は雪時はもちろん、無雪期でもいつも三角オニギリ岩と頭に入れて、登り時は特にこの岩で分岐確認をすることにしています。

左に白い道標、右に三角オニギリ岩

 さぁ、神爾谷を下りましょう。どちらでもそうですが、やはりこのコースは下りが特に歩き憎いように思います。しかし、近年多くの踏み跡で迷うようなことはなくなっていますので、昔の地図表記にあるような熟達者向きコースではなくなっていると思います。

 ガレた岩や流れをやりすごしながら、下りだして30分もかからないで、壊れかけた小さな傾いた木の梯子を滑らないように注意して越えると、今度はロープのある急下り地になります。この箇所が一番の難所というのでしょうか。いえそうでもないです。

壊れて傾いた木の梯子 上から真下のように見えるロープ場を下り

 そしてすぐに谷の流れに埋まりそうになってしまっている遭難碑、ここでも手を合わせて谷の流れに別れ、崩れかけた斜面を足元に気をつけながらの右岸左岸の繰り返しをします。
 ただ一つ、これまでは気にはしていなかったのですが、遭難碑から15分ほど下ったあたりに3mほどの渡渉地点に板切れがかけてありました。この板切れが流されてしまうと渡渉は靴を脱ぐことになりそうです。(もっとも過去に靴を脱いで渡渉した覚えはないのですが・・)

遭難碑も埋まりそうになっています。 板切れの渡渉地点

 渡渉地から堰堤を見てすぐに比良明神の灯篭が右側にありますが、このあたりからは道はしっかりしてきます。ホッとしてやれやれの気分になります。
 咲き初めのノリウツギが逆光に花びらを揺らせています。するとすぐに神爾の滝が右下に爆音を響かせていますので、道標から3分ほどですが滝つぼまで立ち寄ります。
 雨後の滝は見事です。この滝のほんとうの名前の由来は定かではないようですが、神聖な滝らしい名前ではないでしょうか。
 もちろんここでもミスト扇風機で、涼を求めてやって来た甲斐があったというものです。しばしの幸せ感を味わいましょう。デジもメガネのレンズも冷たい水しぶきで清涼感たっぷりでした。笑

神爾の滝二景

 イン谷口の出合橋からJR比良駅に15時半前について振り返ると釈迦岳がヤケオ山とともに見送ってくれていました。本日は久方の味わい深き北比良コース7時間のアルトレとなったのでした。

右よりヤケオ山に釈迦岳、左は堂満岳

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