余呉妙理山縦走 '12.6.14

椿坂-西尾根-妙理山-東妙理山-ブナ平-菅並六所神社

 いよいよ本格的な梅雨となってきたようです。でも今日は雨の心配はいらないとの予報を信じてまたまた余呉通いでした。。。

 余呉トレイルも中央分水嶺の道は多くの方々が歩かれるようになり、次第に踏み跡もしっかりしてきました。しかし淀川水源の森コースについてはまだまだ道はか細く、心もとないとの声を耳にして、そういえば私もそう歩いていないなとチェックがてらの歩きです。

 もちろん取りつきは椿坂の桂照院跡(9:50)からです。やや急登を上がって行きますが、急坂がそう長くは続きませんので休み休み登ればどなたでも大丈夫でしょう。
 空も晴れてはいますが、前日の雨で草木は乾いてなく、ズボンは合羽着用でしたがびっしょり濡れます。でも雨が降らないだけでもと納得の歩きとなります。
 この梅雨の時期ともなりますと、山野草は見られなくなって樹木花のやわらかなブルーの小さなお花が集まるコアジサイの出番となります。

鈴木家一族が眠る桂照院跡 コアジサイ(ユキノシタ科)秋は黄葉が特に美しくなる。

 そして大黒山からやってくるそちらの南尾根との分岐まで1時間と、その後も10分ほどで妙理山(3等三角点901.5m)へ11時到着でした。ここまでの路は比較的よく踏まれて薄いところはほとんどなくなっていました。 

妙理山 3等三角点 展望台から横山岳に奥は金糞岳

 妙理山は狭い山頂ですが、すぐに展望台を覗きましょう。はっきりとではなかったのですが見えました、余呉南部の雄である横山岳が顔見世です。
 そして奥には金糞岳、手前下には墓谷山などお馴染みの頭ばかりでした。いつもどおりのピークを見るとなぜか安心でやれやれの感じとなり、すぐにおにぎりを詰め込みます。
 でもこの日は特に暑かったためでしょうか、小さな虫がうるさくいっぱい顔中によってきて、とてもゆっくり食事をしている状態ではありません。やむなく20分ほどで逃げるように腰を上げました。

 そして方向を南から東にふってブナ林が出だすあたりはやや不鮮明箇所が続きます。そこで要所要所の赤テープのチェックで、前方からでもテープが見えるようにその周りの枝を落としたり、位置の付け替えなどをしながら進みます。
 このように余呉トレイルでは赤いテープで統一した表示となっていますが、その後入山者が思い思いのテープをつけておられるようです
 いずれにしてもテープの目印がいろいろ残っており、どっちへ行くのかな?と思案が必要な箇所も最近はそう多くはありません。

東妙理山手前のブナ林の道はヤブっぽい 東妙理山 3等三角点

 そして本日2箇所目の三角点地である東妙理山です。このあたりが今回のコース中では一番不鮮明部分でしょうか?、いずれにしてもあわてずじっくりと周囲を見渡せば必ず赤テープがあります。
 人はどなたでも不安になるとこの印すら分からず困惑するものですが、磁石で方向確認し落ち着いて赤テープを探しましょう。
 踏み跡薄い東妙理山頂より下山地の六所神社まで比較的ヤブっぽいのですが、道はちゃんとあります。ともあれほぼ東南方向への下山となります。

 東妙理山も三角点が見つけられないと山名札も特にありませんので、ますます不安になるかもしれませんが、小さな札らしきもの(東妙理山とは書かれていない)が2^3箇ついています。その近くに三角点が埋まっていますから根気よく探してみましょう。

 三角点から下る道もしっかり探して、15分ほど下ると「ブナ平690m」のYTC(余呉トレイルクラブ)の道標が立てられています。そこはブナの大木地です。このあたりもササが多く道を覆っていますが、赤テープをしっかり見ながら歩きましょう。

ブナ平の道標(ブナの手前の白い杭) ナツツバキ(ツバキ科)

 このブナ平から約20分先には茶色っぽいきれいな木肌のナツツバキが3本↑立っていますので、暑い時期なら一番太い木に抱きつきましょう。この木の肌は冷たくて、私は夏場に見かけると涼を求めて抱きつくことにしています。だから抱擁の木とも言っています。笑

 いよいよゴールも近くなるのかなと思えるようになると最後のブナ林となります。この一帯は標高も450mくらいと低くなっているのですが、立派なブナが多く見られますので、最後の見物と大きな深呼吸でフィトン・チッドを目いっぱい吸い込み、森からの元気をもらっておきましょう。

 でもその後に車道が樹林のすきまに見えるようになってくると掘り切りのような古道が出てきて、その道がとてつもない激下りとなることを承知しておいてください。
 たくさんの木の葉なども積もっていますが、少しでも気を抜くと滑りますから要注意です。そして高時川の流れが見えるとすぐにゴールの六所神社↓へ降り立ちます。

 

 さぁ、みなさま、琵琶湖、そして淀川への源流となる湖北の高時川一帯の森は、すばらしいブナ林などの続く森また森の広く大きな山域です。
 このような奥深く静かな森へ分け入る森林浴登山をなさってみては如何でしょうか。澄んだおいしい空気を胸いっぱいに大きく吸い込むと爽快になりますが、それ以外にも植物が雑菌を殺すという意味を表しているフィトン・チッドという香気成分がいっぱい飛びかっています。この成分は初夏から夏にかけてが特に多いといわれているのです。

 木々の匂いをたくさん嗅ぐことによって私たちは元気になれますが、この効用はひとえに森の中の木々の放出するこのフィトン・チッドそのものなのです。
 さらにいえばこのフィトン・チッドの効用は3つの健康効果があるといわれます。それは精神作用、消臭作用、抗菌作用です。

 このような効果を掘り下げますと次のような点にも注目できます。

・ストレス解消 ・血液がサラサラに ・心肺機能強化 ・肩こりが治る ・若返る ・血圧が下がる

 このように森林浴登山は中高年にとってはいいことづくめと言っても過言ではないでしょう。余呉トレイルを歩いてますますさらなる健康増進を目指しましょう。
 余呉トレイルへのご案内はお任せください。お問い合わせはメールにて

(フィトン・チッドなどについての内容は森林浴研究で第一人者の谷田貝光克理学博士の記事を参照させていただきました。)
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