秋のススキの高原で名を馳せる倶留尊山を中太郎生から西浦峠、三ツ岩を経由して登ってきました。
曽爾高原に広がるおかめ池のススキは見ごろのようでした。
曽爾高原展望台からの秋彩 |
おかめ池一帯のススキの路 |
西浦峠分岐から見上げる | 西浦峠の立派すぎる?道標 | |
峠はご覧のように深い植林の中 | 三ツ岩から倶留尊山がまぶしい | |
三ツ岩から尼ケ岳と大洞山は指呼の間 | 遠くの鮮劣峰は栗ノ木岳だろうか・・ | |
この山域へは入山料を要求される | 3等三角点埋まる倶留尊山頂上1038m | |
倶留尊山頂上南側の眺望 | 稜線に咲き残る | |
二本ボソ頂上 | 二本ボソ頂上東の眺望 | |
二本ボソ頂上から北側を振り返る | 下ると亀山峠が待っていた | |
亀山峠から振り返る | おかめ茶屋からの眺望 |
くしくも三年前とまったく同じ日程で日光連山の百名山二座に登ってきました。思えば三年前はアイゼン着用で登り下りもしましたが今回はそんな心配はまったくしていなかったのですが、二日後の帰り道に見上げた山上は白くなっている樹氷らしき景色におもわず歓声を上げました。
なお、麓の紅葉はきれいに見られましたが、山の上部はすっかり木々の葉を落として初冬の装いとなっていました。
【男体山2495m】 10.25
ニ荒山神社から急登をいくと一合目二合目としっかりとした道標に導かれて、すぐにニ荒山神社奥宮の祭られている頂上でしたが、登りの途中から振り返って見た冨士山もそばの白根山や皇海山もガスの中となってしまいました。
下りは北側の志津乗越へ下山し、三本松まで1時間50分の林道歩き(途中一部山道のショートカット)で、その後はごった返す華厳の滝へ観光客の一員となってきました。
三合目あたりまでは笹原をいく | 紅葉真っ盛りの快適な道 | |
三合目上部のハウチワカエデが燃える・・ | 四合目入り口の鳥居 | |
頂上ちかくから中禅寺湖を俯瞰 | 下山道から太郎山も指呼の間 | |
志津乗越からカラマツ林越しに大真名子山 | 三本松へ下山後は華厳の滝見物 |
【奥白根山2578m】 10.26
二日目は菅沼登山口から弥陀ケ池より頂上に岩くずをつかみながら登って、岩礫積み重なるピークより会津駒、魚沼駒、平ケ岳に尾瀬のヒウチ、至仏や上州武尊、皇海、赤城、遠くは煙りをあげているように見える浅間山などそうそうたる百名山の雄姿が確認できました。
菅沼登山口は広い | 頂上から男体山や中禅寺湖 | |
登山道沿いには針葉樹が多いアスナロ(ヒノキ科) | オオシラビソ(マツ科) | |
弥陀ケ池から白根山 | 直下より男体山など日光連山 | |
直下より尾瀬のヒウチケ岳 | 着きました3時間で頂上へ |
上部の登山道沿いにはカニコウモリ、ハンゴンソウ、マルバダケブキなどの花枯れが多数残っていました。いつかはシラネアオイやシラネニンジン、シラネアザミなどの開花期にも足を踏み入れたいと思うのですが・・・
【戦場ヶ原】 10.27
最終日は戦場ヶ原を竜頭の滝から湯滝まで散策しました。途中にはツリバナ、ズミ、ガマズミ、ヤブサンザシ、ナナカマドなどの樹木の果実がいろいろと見られ、またホザキシモツケの花枯れの大群落には驚愕のほかありませんでした。
これはなんとしても6月中旬以降のズミやレンゲツツジに、7月中旬のホザキシモツケのピンクが湿原や湯川一帯を染め上げる頃に行かないわけにはいきません・・。
トウゴクミツバツツジの紅葉の竜頭の滝 | 黄葉のカラマツが溶け込む湯川をいく | |
男体山をバックにこれぞ戦場ヶ原 | 豪快な湯滝 | |
沼田への道に吹割の滝 | 鱒飛の滝もそばにある。 |
西丹沢自然教室からツツジ新道、丹沢主稜、丹沢主脈、丹沢三峰の約25kmを縦走しました。蛭ケ岳の小屋番によると丹沢主稜部分はアップダウンがきつく、歩く人は少ないとのことでしたが、たしかに道はやや荒れ気味のように感じました。しかしその外の部分は歩きやすい快適な縦走が楽しめました。
ただお目当ての冨士山には最初の檜洞丸までで、二日目はずっとガスに泣かされました。
登山口から1時間40分の展望園地では富士が迎えてくれました。 |
檜洞丸手前の石棚分岐あたりから富士がまた見れました。 |
西丹沢自然教室から5分の登山口 7:05発 | すぐに多くあったミツマタ(ジンチョウゲ科) | |
ゴーラ沢出合 7:50 | この後からあちこちにイワシャジン(キキョウ科) | |
石棚分岐後に見られる富士 | 紅葉はどんどん出てくる。 | |
頂上直下には木道が続く | 檜洞丸頂上は樹林が展望邪魔10:20~11:00 | |
樹林上に富士も見える。 | 直下には青ケ岳山荘(平日無人) | |
臼ケ岳までの暗い所にシラヒゲソウ(ユキノシタ科) | 同行のHさん提供 | |
キッコウハグマ(キク科)同行のHさん提供 | 臼ケ岳から蛭ケ岳も指呼の間 12:40 | |
3時間15分で蛭ケ岳登頂、山荘泊6人のみ | 翌朝5:45発、鬼ケ岩であたりはガスで真っ白 | |
特徴 樹皮に横線が 目立つが、入ら ないものも多い。 |
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丹沢山直下のヒコサンヒメシャラ(ツバキ科) | 丹沢山には7:25着 ガスガス・・ | |
丹沢三峰は大紅葉続く〜 | コミネカエデも真っ赤に〜 | |
一番急登の円山木の頭の紅葉 8:40 | こちらの尾根にもイワシャジン咲く | |
高畑山には展望台があるが、展望はすぐれない。 | シラネセンキュウ(セリ科) 下山口12:10着 | |
葉は3〜4回3出羽状複葉でするどい鋸歯あり | 小花柄基部に線形の小総苞片あり |
他に見られた残り花、樹木果実
シロヨメナ、ゴマナ、シラヤマギク、ノコンギク、リュウノウギク、キオン、ホソエアザミ、フジアザミ、アキノキリンソウ、リンドウ、マツカゼソウ、トリカブト、ナナカマド、ヤマボウシ、カマツカ、ミヤコイバラなど
静かな北山の初秋の中にいろいろな樹木の実や紅葉の始まりを楽しみました。ただ、このルートは部分的に道標等ほとんどなく、道迷いに注意が必要です。
コースは佐々里峠から境界尾根を西から東へ歩き、頂上から下ノ町への林道を下りました。石ころで歩きにくかったこの林道も次第に踏み固められて何とか歩けるような道となってきました。
灰野分岐から25分で”大蛇の木”=トチノキ | その5分後に大杉の倒木 | |
灰野分岐から45分に雷杉=弁当広場 | 赤崎中尾根の巨大芦生杉群落地1 | |
赤崎中尾根の巨大芦生杉群落地2 | 巨大芦生杉群落地から約30分後の巨大杉 | |
登山道不鮮明分岐の大杉、911P地点 | 3等三角点の頂上、展望0 |
安房峠第10号カーブ先の登山口から取りつく新中の湯コースを登り、焼岳小屋から上高地へのルートを歩きました。
紅葉は一週間ほど遅っかったのですが、快晴で大展望に恵まれました。なお、新中の湯コースの登山道には晴れていても部分的に極めてぬかるんだ箇所がありますので、スパッツ必着です。
下堀沢下、中の湯ルート合流点手前広場から | 南、北峰コルから見下ろす御釜 | |
頂上より北へ穂高連峰を見渡す | 頂上より北西よりの笠ケ岳と抜戸岳 | |
北峰コルより乗鞍岳 | 北峰コルより上高地を俯瞰 | |
中尾峠より焼岳頂上を振り返って | 展望台より笠ケ岳と抜戸岳 | |
焼岳小屋から15分で最初のハシゴ地 | 田代橋より明神、前穂、奥穂高を見上げる。 |
扇沢から黒部ダムに入り、ロッジくろよんに泊った翌日に旧日電歩道から北上して阿曾原小屋より欅平までの下の廊下を歩いてきました。生憎の小雨まじりが2時間続きましたが、そんなにひどくならずになんとか歩きとおせました。
トロリーバスを降り、頭の上を見上げる立山連峰の峰々は錦秋に燃える景色を用意してくれていました。また黒部ダムの一斉放水も迫力満点で多くの観光客を惹きつけていました。
黒部ダムの放水 | 歩き初めの頃の秋彩 | |
岩をくりぬいた道があちこちに続きました。 | とはいえ慎重に歩けばそんなに危険ではない・・ |
画像はすべて同行のNさんから提供していただきました。
アルペンムード漂う岩稜の日本百名山ニ座を歩いてきました。さすがに冨士山展望の山として名を馳せているだけのものがありました。
〔金峰山〕
富士見平小屋 | 大日小屋上のテン場 | |
大日岩 | ヒメイワカガミの草紅葉が岩稜にいっぱい | |
五丈岩と金峰山が近づいてきました。 | 五丈岩はでっかい・・ | |
岩でごつごつ金峰山頂上 | 頂上から金峰山小屋を経由しました。 | |
帰りの富士見小屋前からの富士 | 帰りの林道から明日登る瑞垣山を見上げる。 |
〔瑞垣山〕
瑞垣山登りの途中から |
瑞垣山頂上から |
瑞垣山頂上から、南アルプス右から甲斐駒ガ岳、仙丈ケ岳、北岳、間ノ岳、農鳥岳など |
八ケ岳連峰、左から編笠岳、権現岳、赤岳、横岳、硫黄岳、天狗岳、右端蓼科山 |
天鳥川上の桃太郎岩 | 大ヤスリ岩を見上げる。 | |
急登途中からナナカマド越しに富士 | 瑞垣山頂上には大岩が並ぶ | |
逆光の金峰山の南東に富士 | 北側には浅間連峰 |
今年は天候といい、紅葉の進み具合といい最高の状態に巡り会うことができました。
涸沢カールのウラジロナナカマドが真っ赤に燃える。
明神館に泊りそこからすぐに明神岳を見上げる。 | 氷壁の宿、徳沢園はしっとり夜露に濡れる。 | |
リニューアルなった横尾山荘前の燃えるカツラ | 涸沢小屋下の大紅葉 | |
北穂高岳への紅葉 | 前穂高岳は主峰がガスにつかれる。 | |
涸沢小屋テラス、バックは前穂北尾根 | 涸沢小屋テラスからテン場、ヒュッテ方面 | |
帰りは平湯大滝を見物 | 落差64mの水量豊かな豪快な滝でした。 |
王滝コースの田の原登山口から剣ケ峰へ登り、御岳ロープウエイの飯森高原駅へ下りました。山の斜面は紅葉真っ盛りのすばらしい景色に出会えました。
剣ケ峰からエメラルドグリーン二の池、奥は乗鞍岳その奥には槍穂などずらり・・ | ||
辛い登りの階段、でも紅葉がきれい・・ | 剣ケ峰頂上から塩見の左に冨士も肉眼では見える |
弥陀ケ原の紅葉トレッキングを楽しみました。
ミクリケ池から見上げる雄山など | 東側には浄土山 |
立山連峰剣岳を右後ろに見ながら弥陀ヶ原を下る。 | 獅子岩鼻一帯の岩場はやや難路です。 |
岩籠山には代表的な市橋からの沢筋コースの他に山集落、駄口集落からのニ本のコースがあります。今回は駄口からの急登をやってインディアン平原から頂上へ登り、夕暮山にも立ち寄った後、沢筋を市橋へ下るコースとりを楽しみました。
インディアン平原はすばらしい草原です。 |
そのインディアン平原から北側の大パノラマ |
駄口登山口はこの広場の奥にあります。 | 稜線に乗ると崩壊地が牙をむく・・ | 若いブナ林が30分ほど続きます。 |
頂上直下の急登から平な笹原に飛び出ます。 | 岩籠山頂上です。 | 北に夕暮山の向こうに野坂岳 |
夕暮山は登山道沿いに三角点 | 下りの沢筋、一番上の第五堰堤 | イワタバコが咲くところの小滝 |
登りで咲いていたシコクママコナ(ゴマノハグサ科) | 登り道に咲くリンドウ(リンドウ科) | |
下り沢筋ではアキチョウジが終盤 | アキギリ(シソ科)こちらも沢筋で終盤 | |
ナナカマド(バラ科)はたわわな実が重そう・ | キブシ(キブシ科)は早くも花の冬芽をつけている。 |
久しぶりの伊吹山でしたが、さすがに花の伊吹山であっても10月ともなればお花畑の淋しさは隠せません。
それでもけな気に咲いていた主たる花々は次のようなものです。
台風15号の去った頂上には小屋も一件だけ・・ | リュウノウギクが満開の測候所手前のお花畑 |
二合目あたりまでメナモミ(キク科)が林立 | ヤマハッカ(シソ科) | カメバヒキオコシ(シソ科) |
イブキアザミ(キク科) | タムラソウ(キク科) | |
ヤマラッキョウ(ユリ科) | イブキコゴメグサ(ゴマノハグサ科) | センニンソウの果実(キンポウゲ科) |
ナギナタコウジュ(シソ科) | フジテンニンソウ(シソ科) | シオガマギク(ゴマノハグサ科) |
イブキトリカブト(キンポウゲ科) | ミツバフウロ(フウロソウ科) | オオハナウド(セリ科) |
ニセイブキゼリ(セリ科) | 同左(花裏) | 同左(葉) |
クサボタンの果実(キンポウゲ科) | リュウノウギク(キク科) | リンドウ(リンドウ科) |
カンボクの果実(スイカズラ科) | コバノクロウメモドキ(クロウメモドキ科) | クマヤナギ(クロウメモドキ科)葉のみで実はなし |
台高 大 台 ケ 原 1695m H19.10.31 晴れ
駐車場--日出ケ岳--正木ガ原--尾鷲辻--牛石ガ原--大蛇ー--シオカラ谷吊橋--駐車場 |
展望のよい日出ケ岳や独特の景観を見せてくれる立ち枯れの正木嶺、草原広がる牛石ガ原、それになんといっても大台ケ原で一番人気の大蛇ーなどで山歩きの人たちだけでなく、観光客でも歩けるお手軽ハイクの東大台コースを訪ね、爽やかな秋風の中の紅葉を楽しみました。
大台ヶ原山は奈良県吉野郡上北山村、同郡川上村および三重県多気郡大台町に跨って座す山。標高1694.9m(日出ヶ岳)。深田久弥によって「日本百名山の一つとされている。日本の秘境100選にも選ばれている。三重県の最高峰。(出典:フリー百科事典『ウィキペディア』)
大蛇ーの紅葉は見事!!、でも多くの人出があり、ゆっくり岩峰の先からの1000mの 山狭を覗き込むことはかないませんでした。 |
大蛇ー上部より西大台方面の錦秋の台地、中ノ滝はどこ?、、奥は大峰山脈 |
ブナもしっかり黄葉で一面の主役です・・ | ヒメシャラは木肌で秋彩に参加しています〜 |
黄葉の多い中でヤマモミジの紅葉はひと際目を引きます。 | |
一般的な周遊コースでは最後にこのシオカラ谷の吊橋に出会います。 | |
正木ガ原手前一帯ではトウヒの立枯れ風景が広がっています。 |
**紅葉のメカニズム**
晩秋の山肌を錦秋に染め上げる美しい紅葉は、植物たちが自らの生命を守るための生態保護システムなのです。紅葉するのは落葉樹なのですが、それは身を守るための落葉の準備でもあるのです。
樹木は常に葉の気孔から水分を蒸散させ、体内の水分量を調節しているのです。雨の多い時季には余分な水分を対外に蒸散させればよいのですが、冬季になり水分量が少なくなってくると、葉からの蒸散が逆に樹木に必要な水分量まで奪ってしまいます。
この水分は樹木にとっては命綱ですから必要水分量が不足すると自らの首を絞めかねません。そこで秋から冬にかけての水の少ない時季になると蒸散を防ぐために、落葉させて身を守るわけで、この落葉に至る過程として、紅葉という現象が発生するのです。(登山家、植物学者の大内尚樹先生の記述を参考とさせていただきました。)
それでは具体的にどうして紅葉となるのか、そのメカニズムについて考えてみましょう。
秋から冬にかけて気温の低下とともに葉柄の付け根部分に離層というコルク層が形成され、葉と茎の間で水分や栄養の流れが悪くなるために光合成により作られた糖分が葉に蓄積してしまいます。
この蓄積された糖分が変化して「アントシアン」という赤い色素が作られ、クロロフィルという葉緑素が分解されて緑の色素が減少することにより紅葉となるわけです。
これらの過程をへていろいろな紅葉になる一方で、これまで目立たなかった黄色の「カロチノイド(キサントフィル)」という色素が目立って現れてきて黄葉となるのです。
植物の種類や土壌、日照などによりこの過程には個性があり、極端には同じ枝の中で赤や黄色になることもあるなど、主として赤、黄それにまれに橙、紫色というさまざまな色合いの葉となります。
比良 蛇 谷 ケ 峰 902m H19.10.28 晴れ
桑野橋--登山口--猪の馬場--アンテナ塔--天狗の森--鉄塔--蛇谷ケ峰--想い出の森--てんくう温泉 |
比良山系の北稜は最高峰の武奈ケ岳からツルベ岳、地蔵山と標高を落としながら、最北に蛇谷ケ峰がピークを持ち上げて北比良の一翼を担っています。
この蛇谷ケ峰には何度も足を運んではいますが、近年は1月の雪山のみで冬以外の記憶も薄くなったため、紅葉を期待して登ってみました。
桑野橋バス停から林道をゆるやかに登ること約1時間で登山口です。次第に登ってくると一汗もかきます。 林道の舗装から地道となるあたりの左手にはきのこ研究所が現われますが立ち入り禁止となっています。 さらに進むとこの登山口の道標が北に進めと指示をしています。 |
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自然林の続く山道は登山口から10分で猪の馬場の道評箇所へ着きます。 | |
気持ちのよい静かな登路を登山口から約40分ほど上ると、道沿いに突如としてこの三俣の松が目を引きます。 | |
やっぱり紅葉はまだほんのり始まったばかりでした。 こちらは黄葉のスタートがいつも早いシロモジです。 |
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シロモジ(クスノキ科クロモジ属) 早春のころ葉の展開前に黄色の花が集まって咲くのでよく目立ちます。 葉は三中裂し、近縁種で三浅裂のダンコウバイの葉とはやや姿が似ています。 |
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朽木の集落からもこの反射板の鉄塔はよく目立ちます。 ここまでくると南に武奈が逆光の中に尖っているのがよく見えます。 |
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登ってきました。超ゆっくり自然観察しながら3時間もかかってしまいました。笑 蛇谷ケ峰の頂上は小広く3等三角点も埋まっています。 それにしてもこの鉄塔コースは誰にも出会いませんでした。 やはり比良といえば武奈ケ岳ばかりに登山者が集中しているようです。 もっとこちらの蛇谷ケ峰にも登山者が増えると朽木の麓も賑わうのですが・・ |
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もちろん頂上からの展望は360度です。 でも今日は暖かすぎてもやっていました。 ツルベ岳の奥が武奈ケ岳、左の方にもコヤマノ岳、カラ岳、打見山、釈迦岳はもちろん東稜のリトル比良の峰々もきれいに見えました。 |
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直下にはこのサワフタギが何本もルリ色の果実をたくさんつけていました。 | |
カナクギノキも久しぶりに赤い実をつけたものに出会えました。 他にもアオハダ、エゴノキ、シラキ、ヤマウルシ、ヤマハゼ、ヌルデ、カマツカ、リョウブなどの果実をつけた樹木を丁寧に観察しながらの楽しい一日でした。 |
京都北山 天狗杉・鞍馬北尾根 H19.10.24 晴れ
花背峠--天狗杉--旧花背峠--鞍馬北尾根--鞍馬山経塚--龍神池--大杉権現--貴船口 |
久しぶりの例会参加である。お目当ては天狗杉下に生える大きな樹木が気になっていたものと、鞍馬北尾根部分の道を歩いてみようとの参加であった。
シラキ(トウダイグサ科)の紅葉と黄葉 尾根ではこの種ばかりの紅葉が目立っていた。 | ||
京都北山ではお馴染みの山名 | どうやら山名の謂れはこの杉の古木らしい? | |
今回のお目当ての樹木、ハネミイヌエンジュ(マメ科)?とみたが、来夏の花時に更に念を押したい・・・ | ||
旧花背峠のシンボル、ここにも大杉が残っている。 | 鞍馬北尾根上の二つ目?のピーク | |
シロダモ(クスノキ科)この時季に赤い実も見られる。 | 鞍馬山経塚 | |
尾根上にはモミ(マツ科)の大木が林立している。 | ↓の大杉権現広場にたつホオノキ(モクレン科) | |
龍神池の祠 | 大杉権現広場、外人の姿まであった。 | |
ナワシログミ(グミ科)が満開 | 叡電貴船口前のイヌザンショウ(ミカン科) |
なお、当日ご一緒いただいた山仲間のPC先生であるNさんから歩いた軌跡図を送信していただきました。Nさんありがとうございました。
紀北 生石ケ峰 870m H19.10.17 晴れ
生石高原駐車場--生石ケ峰--硯水湿原--天文台--頂上巻き道--笠石--駐車場 |
秋晴れのこの時季に山野草が多数見られることでつとに名高くなっている和歌山の生石高原を訪ねました。聞きしに勝る数々の花々が見られ、爽やかな秋風たなびく草原の中で大満足の花散策ができました。
とりわけお目当ての三種のお花がなんとか見られましたが、各々開花時期が微妙に異なることから訪問時期をドンピシャとするには並大抵ではなさそうですね。
ムラサキセンブリ(リンドウ科センブリ属) |
群落の満開は更に約10日はかかるでしょうか? |
ヒメヒゴタイ(キク科トウヒレン属) |
こちらの開花はほぼ終盤ですが、まだ少しは見られるでしょう・・ |
ホソバノヤマハハコ(キク科ヤマハハコ属) |
こちらの開花状態はほぼ終焉で残り花の状態です。 |
1等三角点の生石ケ峰頂上南斜面でゆったりとお弁当を広げて花談義も賑やかでした。そのすぐ足元にはホソバノヤマハハコ、カワラナデシコなどが満開で微笑んでいました。
ススキの草原散策の中で生石ケ峰を振り返る。 | 帰り道の前方に笠石一帯 |
多くのお花に時間のたつのも忘れるほどで、結局樹木の実ものも含め約40種ほども出会えました。その種は次のようなものです。
草原一帯
ノコンギク・イナカギク・シロヨメナ・シオン・リュウノウギク・ヤクシソウ・ヨシノアザミ・ヤマハッカ・アキノキリンソウ・セイタカアワダチソウ・コウゾリナ・マツムシソウ・ツリガネニンジン・ツルリンドウ・リンドウ・センブリ・ナギナタコウジュ・フユノハナワラビ・カワラナデシコ・ゲンノショウコ・オミナエシ・オトコエシ・イタドリ・イヌタデ・ハナタデ・タニタデ・アキノウナギツカミなど
硯水湿原
ワレモコウ・キセルアザミ・ヨシノアザミ・サワヒヨドリ・ウメバチソウ・シオガマギク・ヒキオコシ・アケボノソウ・クルマバナ・ゲンノショウコなど
花や果実をつけていた樹木たち
テリハノイバラ・エゴノキ・アブラチャン・タンナサワフタギ・イヌツゲ・イヌザンショウ・サルマメ・サルトリイバラ・ウツギ・ウリハダカエデ・マルバハギ・ハイメドハギ・ミヤマガマズミなど
北ア 紅葉の涸沢カール H19.10.9〜11 快晴
年々紅葉は赤色の景色が減少気味のように感じるのは私だけでしょうか?、、、今年も涸沢の紅葉は黄葉が目立っているように思えてなりませんでした。やはり温暖化現象は大きな原因だと思われます。そういいながらの紅葉登山でしたが、そこそこ楽しめました。
涸沢小屋下より北穂高岳を見上げる。 |
ウラジロナナカマド越しに奥穂高岳を見上げる。 |
涸沢カールから前穂高岳を見上げる。 |
キャンプ場より右に涸沢槍、その左が涸沢岳 | 山肌を染め上げる紅葉 | |
涸沢小屋テラスから屏風の頭越しに常念岳(左) | 徳沢手前あたりで梓川の上は明神岳 |
なお、紅葉していた主な樹木はこちらからご覧ください。
*紅葉のメカニズム
秋口になると植物たちは紅葉して落葉するための冬の準備をします。実は紅葉するのは樹木の生態保護のためなのです。それでは具体的にメカニズムについてふれてみましょう。
秋から冬にかけて気温の低下とともに葉柄の付け根に離層というコルク層が形成され、葉と茎の間で水分や栄養の流れが悪くなって光合成により作られた糖分が葉に蓄積し、ここから「アントシアン」という赤い色素が作られクロロフィルという葉緑素が分解されて緑の色素が減少すると紅葉となります。
これらの過程をへていろいろな紅葉になる一方で、これまで目立たなかった黄色の「カロチノイド」という色素が目立って現れてきて黄葉となるのです。
植物の種類や土壌、日照などによりこの過程には個性があり、極端には同じ枝の中で赤や黄色になることもあるなど、主として赤、黄それにまれに橙、紫色というさまざまな色合いの葉となります。
尾瀬 至仏山と燧ケ岳 H19.10.6〜7 快晴
大快晴の中を至仏山(2228m)と燧ケ岳(2356m)のニ座を登頂してきました。至仏山の頂上は極めて狭く、50人くらいでしょうか、満員でゆっくり座って食事もできませんでした。道は山ノ鼻への下りを敬遠して鳩待ち峠よりピストンしました。
また燧ケ岳は最高点の柴安ー、三角点峰の俎ーのピークに2〜300人はいたでしょうか、まさに人ごみでごったがえしていました。
小至仏山下の展望台から尾瀬ヶ原越しに燧ケ岳を見る。 |
尾瀬ヶ原上田代付近より至仏山を振り返る。 |
中田代の地塘越しに燧ケ岳を見あげる。 |
龍宮を過ぎ下田代まで来ると燧ケ岳が迫ります。 |
至仏山と尾瀬ヶ原を堪能した翌日は大展望の燧ケ岳を見晴らし新道から長英新道を歩きました。頂上のすごい登山者にはびっくりものでした。
柴安ーから尾瀬ケ原越しに至仏山を望む |
俎ーからミノブチ岳越しに尾瀬沼を見下ろす |
一番奥の左は男体山、右は日光白根山 |
湖西 百里ケ岳 931.3m 曇りのち小雨 H19.10.3
中小屋--北谷--木地山峠--百里ケ岳--シチクレ峠--南沢--中小屋 |
百里ケ岳には一ヶ月前に南谷を詰めて登りましたが、その時に沢筋を間違えたため今度は北谷からとりつき木地山峠、百里ケ岳、シチクレ峠を踏んで待望の南谷にチャレンジしました。
ところが予想に反して大変な難路の沢となり、薮コギはもちろん急傾斜の滑りやすい岩なども多く、危うく崖下への転落を免れるなど厳しい山歩きとなってしまいました。
やはり少なくともまばらでも踏み後あるコースを歩かないと危険だと改めて反省の山道となりました。
ただ山麓の道路沿いに20mくらいの高木でたくさんの薄ピンク色の花?、いや実だろうと近づいてみますと、同行者が前に花の咲いていた9月に調べると、たしか『オオモクゲンジ』だったと教えてくれました。
厳しい山歩きでやや身体の調子がおかしくなりましたが、このオオモクゲンジという樹木名を知り得てなんかうれしい一日となりました。笑
オオモクゲンジ(ムクロジ科) |
葉は互生で奇数羽状複葉 果実は朔果で長さ4cm楕円形の袋状 | |
中国雲南省原産、落葉高木20mにもなる。右下は落下していた果実、植栽 |
北谷は古木のトチノキなど雰囲気グッドな渓谷 | 渡渉で流れにはまりながら木地山峠でした。 | |
百里へのブナ林続く稜線もルンルンです。 | 集落から2時間半で頂上でした。 | |
サワフタギ(ハイノキ科)の果実はルリ色、タンナサワフタギの果実は藍黒色、葉では難しいが実での同定容易 | ||
下山の境界尾根分岐(根来坂への岐れ)の道標 | 百里新道のシチクレ峠から南谷へ以後コ・ン・ラ・ン |
このシチクレ峠からの道が問題でありました。何を隠そう厳しすぎて写真を撮る余裕すら困難で、この峠以降はまったく画像はありませんのでその様子が見てもらえないのが残念です。なお、この南谷の今後は諦めることにしました。大汗
湖北 己高山 923m 晴れ H19.10.2
古橋--登山口--六地蔵--馬・牛止め--鶏足寺跡--己高山-- |
石道寺コース--西への分岐--石道寺--飯福寺--己高庵 |
湖北の山麓周辺には山岳寺院が多いようですが、その湖北仏教の中心地でもある己高山を久しぶりに訪れました。
紅葉はまだ始まってはいませんでしたが、自然林の中に爽やかな秋風を感じながら秋花がそこそこ咲き残っておりましたので、きつい登りと下り道の山でしたが苦もなく楽しい山歩きができました。
今回のお花ではコウヤボウキ(キク科)は日ごろから普通にどちらの山でも見ていますが、よく似た『オケラ』に出会うことができラッキーでした。
ただ、コウヤボウキが木本であるのに対し、こちらオケラは多年草の歴とした山野草である点が大きな相違点でしょう。
京都では大晦日の八坂神社におけるオケラ火はあまりにも有名な話ですよね。
キク科オケラ 雌頭花、総苞の回りに魚の骨のような苞が特徴 |
いろいろ出逢った山野草たちの一部ですがこちらからご覧ください。他にはシュウカイドウ、コウヤボウキ、ホツツジ、アキノキリンソウ、ツリフネソウ、サラシナショウマ、ツルボなどのお花も咲いていました。
下山後、飯福寺から己高閣に向う畑にこんなものが植えられ、その株の中にきれいな花をつけていましたが、初めて見るもので調査の結果、ショウガ科の秋ウコンと判明しました。漢方やウコン茶など重宝な植物のようです。
秋ウコン(ショウガ科) 白い花びら状のものは苞で花は直下の黄色い部分とのことです。 |
近江で一番古いといわれる五合目の六地蔵 | 標高800m地の開けた空間にある鶏足寺跡 | |
山頂には3等三角点、そばには大岩が祀られる。 | 山頂の東側が切り開かれ愛しの伊吹山にも対面 |
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